7つの習慣 名言集

7つの習慣 名言集

 

7つの習慣 アカデミー協会 認定ファシリテーターとして、7つの習慣 実践会を毎月開催しています。

その中で、みなさんに知っていただきたい7hの名言集をまとめてみました。

書籍は、実践会でも使用する『7つの習慣 完訳版』になります。

 

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【基礎原則1】

何を見るかというよりも、どのようなレンズを通して見ているかが問題であり、そのレンズこそが一人ひとりの世界観を作っているのである。(p.7 L5-6)

 

状況を変えたければ、まず自分たちが変わらなくてはならないのだと、私たち夫婦は悟った。そして自分が本当に変わるには、ものの見方を変えなくてはならない。(p.7 L13-14)

 

実りのある人生には、それを支える基本的な原則があり、それらの原則を体得し、自分自身の人格に取り入れ内面化させて初めて、真の成功、永続的な幸福を得られるということである。(p.9 L1-2)

 

見せかけではない真のあなた自身の影響が、常に周囲に放たれているのだ。(p.15 L1)

 

誰しも、自分は物事をあるがままに、客観的に見ていると思いがちである。だが実際はそうではない。私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままの世界を見ているのであり、自分自身が条件付けされた状態で世界を見ているのである。何を見たか説明するとき、私たちが説明するのは、煎じ詰めれば自分自身のこと、自分のものの見方、自分のパラダイムなのである。(p.22 L9-12)

 

パラダイムと人格を切り離すことはできない。人間においては、あり方は見方に直結するのであり、どう見るかとどうあるかは強い相関関係で結ばれているからだ。あり方を変えずに見方を変えることはできない。その逆もまたしかりだ。(p.27 L6-8)

 

手法は個々の状況に応じて使い分けるものだが、原則は、あらゆる状況に普遍的に応用できる深い基本の真理である。(p.31 L13-14)

 

学習の第一歩は、自分の無知を認めることである。(p.34 L15-16)

 

「7つの習慣」とは、この新しいレベルの思考である。原則を中心に据え、人格を土台とし、インサイド・アウト(内から外へ)のアプローチによって、個人の成長、効果的な人間関係を実現しようという思考である。インサイド・アウトとは、一言で言えば、自分自身の内面から始めるという意味である。内面のもっとも奥深くにあるパラダイム、人格、動機を見つめることから始めるのである。(p.43 7-10)

 

インサイド・アウトのアプローチでは、公的成功を果たすためには、まず自分自身を制する私的成功を果たさなくてはならない。自分との約束を果たすことができて初めて、他者との約束を守ることができる。(p.44 )L1-2

 

【基礎原則2】

「7つの習慣」は、断片的な行動規範を寄せ集めたものではない。成長という自然の法則に従い、連続する段階を踏んで、個人の効果性、人間関係の効果性を高めていく統合的なアプローチである。依存から自立へ、そして相互依存へと至る「成長の連続体」を導くプロセスである。(p.51 L1-3)

 

依存という問題は個人の成熟の問題であって、状況とはほとんど関係がない。(p.54 L13-14)

 

相互依存の段階に達した人は、他者と深く有意義な関係を築き、他の人々が持つ莫大な能力と可能性を生かすことができる。相互依存は、自立した人間になって初めて選択できる段階である。依存状態からいきなり相互依存の段階に達しようとしても無理である。相互依存できる人格ができていないからだ。自己を十分に確立していないのだ。(p.55 L13-16)

 

第1、第2、第3の習慣(私的成功の習慣)に対して「変化の扉」を開くことによって、あなたの自信は目に見えて増すだろう。自分自身を深く知り、自分の本質、内面の奥深くにある価値観、自分にしかできない貢献にはっきりと気づくだろう。(p.69 L4-6)

 

第4、第5、第6の習慣(公的成功の習慣)に対して「変化の扉」を開けば、うまくいかなくなっていた大切な人間関係を癒し、築き直す意欲が生まれ、そのための力を解き放つことができるだろう。(p.69 L13-14)

 

そして最後の第7の習慣を身に付けることによって、それまでの六つの習慣を最新再生して磨きをかけ、真の自立、効果的な相互依存を実現できるようになる。第7の習慣は、自分自身を充電する習慣である。(p.69 L17-p.70 L1)

 

「7つの習慣」を学ぶとき、あなたの変化と成長の扉をぜひ開けてほしい。忍耐強く取り組んでほしい。自分を成長させるのは平たんな道のりではないが、それは至高に通じる道である。これに優る投資が他にあるだろうか。(p.70 L5-7)

 

【第1の習慣「主体的である」】

人はよく他者をこんなふうに評するが、その人の本当の姿を言い当てているとは限らない。ほとんどの場合は、相手がどういう人間なのかを客観的に述べているのではなく、自分の関心事や人格的な弱さを通じて相手を見ている。自分自身を相手に投影しているのである。(p.76 L8-10)

 

主体性とは、自発的に率先して行動することだけを意味するのではない。人間として、自分の人生の責任を引き受けることも意味する。私たちの行動は、周りの状況ではなく、自分自身の決定と選択の結果である。私たち人間は、感情を抑えて自らの価値観を優先させることができる。(p.81 L8-10)

 

私たちは、自分の身に起こったことで傷ついていると思っている。しかし実際には、その出来事を受け入れ、容認する選択をしたことによって傷ついているのだ。(p.83 L3-4)

 

この上ない困難に苦しみながらも精神的な強さを失わずにいる人に接した体験はあなたにもあるだろう。彼らの誠実さと勇気に大きな感動を覚え、励まされたはずだ。苦しみや過酷な身の上を克服した人の生き方ほど、心の琴線に触れるものはない。(p.85 L3-5)

 

私たち人間に本来備わっている性質は、周りの状況に自ら影響を与えることであって、ただ漫然と影響を受けることではない。自分が置かれた状況に対する反応を選べることだけでなく、状況そのものを創造することもできるのだ。(p.87 L1-3)

 

自ら責任を引き受けて行動を起こすのか、それとも周りから動かされるのか、どちらの道を選ぶかによって、成長や成功の機会も大きく変わるのである。(p.89 L6-8)

 

愛(LOVE)は動詞なのです。愛という気持ちは、愛するという行動から得られる果実です。(p.95 L1)

 

主体的な人にとって、愛は動詞である。愛は具体的な行動である。犠牲を払うことである。母親が新しい命をこの世に送り出すのと同じように、自分自身を捧げることである。愛を学びたいなら、他者のために、たとえ反抗的な相手でも、何の見返りも期待できない相手であっても、犠牲を払う人たちを見てみればいい。(p.95 8-10)

 

影響の輪にフォーカスすることは、人格を磨くことに他ならない。問題は自分の外側にあると考えるならば、その考えこそが問題である(p.105 L14-p.106 L1)

 

私たちを深く傷つけるのは他者の行動ではないし、自分の過ちでもない。重要なのは、過ちを犯したときにどういう反応を選択するかである。(中略)過ちを犯したときにどう反応するかが、次の機会に影響する。(p.109 L14-17)

 

小さな約束をして、それを守る。裁く人ではなく、光を照らす人になる。批判するのではなく、模範になる。問題を作り出す人ではなく、自らが問題を解決する一助となる。(p.111 L11-13)

 

【第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」】

終わりを思い描くことから始めるというのは、目的地をはっきりさせてから一歩を踏み出すことである。目的地がわかれば、現在いる場所のこともわかるから、正しい方向へ進んでいくことができる。(p.118 L14-15)

 

「終わりを思い描くことから始める」習慣は、すべてのものは二度つくられるという原則に基づいている。すべてのものは、まず頭の中で創造され、次に実際にかたちあるものとして創造される。第一の創造は知的創造、そして第二の創造は物的創造である。(p.120 L2-4)

 

リーダーシップは第一の創造である。(中略)マネジメントは第二の創造であり、これについては第3の習慣で取り上げる。まずは、リーダーシップがなくてはならない。マネジメントはボトムライン(最終的な結果)にフォーカスし、目標を達成するための手段を考える。それに対してリーダーシップはトップライン(目標)にフォーカスし、何を達成したいのかを考える。(p.123 L2-6)

 

ミッション・ステートメントとは、信条あるいは理念を表明したものである。個人のミッション・ステートメントには、どのような人間になりたいのか(人格)、何をしたいのか(貢献、功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則を書く。(p.131 L7-9)

 

あなたが自分の人生におけるミッションを見出し、意識できれば、あなたの内面に主体性の本質ができる。人生を方向づけるビジョンと価値観ができ、それにしたがって長期的・短期的な目標を立てることができる。個人のミッション・ステートメントは、正しい原則を土台とした個人の成文憲法である。この憲法に照らして、自分の時間、才能、労力を効果的に活用できているかどうかを判断することができるのだ。(p.135 L12-15)

 

私たち人間には限界がある。しかし限界を押し広げることはできる。人間の成長をつかさどる原則を理解すれば、他にも正しい原則を自信を持って探し求め、学ぶことができる。そして学べば学ぶほど、世界を見るレンズの焦点を合わせられるようになる。原則は変化しない。私たち自身が変化し、原則を深く理解できるようになるのだ。(p.156 L 16-p.157 L2)

 

原則には必ず自然の結果がついてくる。原則と調和して行きていけば、良い結果になる。原則を無視した生き方をしていたら、悪い結果になる。しかし、これからの原則は、本人が意識していようといまいと誰にでも関わるものであるから、この限界も万人に平等に働く。正しい原則を知れば知るほど、賢明に行動する自由の幅が広がるのである。(p.157 L11-14)

 

良い自己宣誓書は五つの条件を満たしている。個人的な内容であること、ポジティブな姿勢が表現されていること、現在形で書かれていること、視覚的であること、感情が入っていること、この五つである。(p.171 L11-12)

 

【第3の習慣「最優先事項を優先する」】

第3の習慣は、第二の創造、すなわち知的創造で思い描いたビジョンをかたちあるものにする物的創造の習慣である。第1の習慣と第2の習慣を日々の生活で実践する習慣であり、この最初の二つの習慣から自然と導き出される結果である。(p.193 L8-10)

 

リーダーシップは基本的には右脳の精力的な活動である。技術というより芸術であり、哲学を土台としたものである。あなたが自分の人生でリーダーシップを発揮するには、自分の人生はどうあるべきか、自分自身に向かって究極の問いかけをしなければならない。(p.194 L1-4)

 

毎日の生活の中で意志をどのくらい発揮できているかは、誠実さの度合いで測ることができる。誠実さとは、基本的には自分自身にどれだけ価値を置いているかということだ。自分に約束し、それを守る能力、「言行一致」のことである。自分を大切にし、自分を裏切らないことである。誠実さは人格主義の根本をなし、主体的な人間として成長するために欠かせないものである。(p.195 L8-11)

 

効果的なマネジメントとは、最優先事項を優先することである。リーダーシップの仕事は、「優先すべきこと」は何かを決めることであり、マネジメントは、その大切にすべきことを日々の生活の中で優先して行えるようにすることだ。自分を律して実行することがマネジメントである。(p.195 L12-14)

 

感情を抑え、最優先事項を優先するには、目的意識と使命感が要る。第2の習慣で身につけた明確な方向感覚と価値観が要る。そして、優先する必要のない物事に「ノー」とはっきり言えるためには、あなたの中に燃えるような「イエス」がなければならない。(p.196 L10-12)

 

大切なことは、スケジュールに優先順位をつけることではなく、優先すべきことをスケジュールにすることなのである。(p.217 L12-13)

 

信頼ほど人にやる気を起こさせるものはない。信頼されていると思えば、人は自分の最高の力を発揮する。だが、それには時間と忍耐が要る。信頼に応えられるレベルまで能力を引き上げる訓練も必要だ。(p.243 L11-12)

 

【相互依存のパラダイム】

人間関係を築くときにもっとも大切なのは、あなたが何を言うか、どう行動するかではない。あなたがどういう人間かということだ。(p.256 L2-3)

 

これから入っていく相互依存の世界は、まったく新しい次元の領域である。深く豊かで、意味のある人間関係を築き、私たちの生産性を飛躍的に伸ばす機会に満ち、奉仕し、貢献し、学び、成長する喜びを与えてくれる世界である。しかし同時に、とてつもなく強い痛みやフラストレーションを感じ、幸福と成功を阻む大きな障害にぶつかる世界でもある。それは急性の痛みであり、誰でもすでに経験している痛みだ。(p.256 L12-14)

 

正直は誠実さの一部であって、誠実であることは正直以上のものである。正直とは真実を語ることであり、言い換えれば、現実に自分の言葉を合わせることだ。これに対して誠実さとは、自分の言葉に現実を合わせることである。約束を守ること、相手の期待に応えることが、誠実な態度である。誠実であるためには、裏表のない統一された人格がなければならない。自分自身のあり方にも、自分の生き方にも。(p.270 L9-12)

 

間違いを犯すのは問題だが、間違いを認めないのはそれ以上の問題である。間違いは許してもらえる。たいていの間違いは判断ミスが原因であり、いわば頭で起こした間違いだからだ。しかし、悪意や不純な動機、最初の間違いをごまかして正当化しようとする傲慢さは心で起こした間違いだ。心の間違いは、簡単には許してもらえない。(p.276 L1-4)

 

大勢の人々のためになる仕事をどれほど効率的にできたとしても、一人の人間との関係を築けるしっかりした人格が育っていなければ、何の意味もない。(p.281 L9-11)

 

【第4の習慣「Win-Winを考える」】

自立から相互依存の領域に足を踏み入れた瞬間に、リーダーシップの役割を引き受けたことになる。あなた自身が他者に影響を与える立場になるからである。そして、効果的な人間関係におけるリーダーシップの習慣は、「Win-Winを考える」である。(p.288 L7-9)

 

Win-Winは、第3の案の存在を信じることである。あなたのやり方でもなければ、私のやり方でもない、もっとよい方法、もっとレベルの高い方法だ。(p.289 L15-p.290 L1)

 

No Dealを選択肢の一つとして持っていれば、余裕を持つことができる。相手を操ったり、こちらの思惑通りに話を進めたりする必要はないのだし、何がなんでも目的を達成しなければならないと必死にならずともすむ。心を開いて話せるし、感情の裏に潜む根本的な問題をわかろうとする余裕も生まれる。(p.302 L1-3)

 

Win-Winの原則は、あらゆる人間関係の成功を築くための基礎であり、互いに関連し合う五つの側面でできている。まず人格があって、それによって人間関係が築かれ、そこで協定ができる。合意に至るまで流れを円滑に進めるためには、Win-Winに基づく構造とシステムが要る。さらに、プロセスも重要だ。(p.306 L9-11)

 

成熟とは、勇気と思いやりのバランスがとれていることである。(中略)相手の考え方や感情に配慮しながら、自分の気持ちや信念を言えること。(p.308 L7-9)

 

欠乏マインドの人が、相互を補完するチームの一員になることは難しい。彼らは自分との違いを不服従や反抗ととらえてしまうからだ。それに対して豊かさマインドは、内面の奥底にある自尊心と心の安定から湧き出るものである。この世にはすべてのものが全員に行きわたってもなお余りあるほどたっぷりある、と考えるパラダイムである。(p.312 L14-17)

 

関わった全員のためになる結果に達するように効果的な人間関係を築くこと、それが公的成功である。協力し、コミュニケーションをとりながら、一緒にことを成し遂げることである。各自がばらばらにやっていたらできないことを、力を合わせて成し遂げる関係を築くことが公的成功なのだ。公的成功とはつまり、豊かさマインドのパラダイムから自然と生まれる結果なのである。「誠実」「成熟」「豊かさマインド」を高いレベルで備えた人格は、あらゆる人間関係において、個性主義のテクニックにはとうてい及ばない本物の力を発揮する。(p.313 L7-13)

 

あなたの誠意、主体性、Win-Winを目指す決意が強くなるほど、相手に与える影響力も大きくなる。人間関係で発揮されるリーダーシップの強さは、これで測ることができる。取引型リーダーシップを超えて、変革型リーダーシップとなり、自分も相手も、そして関係そのものを変える力を持つのである。(p.316 L4-6)

 

【第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」】

私たちはえてして、問題が起きると慌ててしまい、その場で何か良いアドバイスをしてすぐに解決しようとする。しかし、その際私たちはしばしば診断するのを怠ってしまう。まず、問題をきちんと理解せずに解決しようとするのである。(p.340 L1-3)

 

相手に自分をわかってもらえるかどうかは、あなたの日頃の行い次第である。あなた自身が模範になっているかどうかだ。常日頃の行いは、あなたが本当はどのような人間なのか、つまりあなたの人格から自然と流れ出てくるものである。他の人たちがあなたのことをこういう人間だと言っているとか、あなたが人にこう見られたいと思っているといったものではない。実際にあなたと接して相手がどう感じるか、それがすべてである。(p.341 L8-11)

 

満たされている欲求は動機づけにはならないのだ。これは人間の動機づけに関するもっとも的確な洞察の一つである。人の動機になるのは、満たされていない欲求だけなのである。人間にとって肉体の生存の次に大きな欲求は、心理的な生存である。理解され、認められ、必要とされ、感謝されることである。(p.347 L5-8)

 

相手の話を深く聴くには、強い安定性が必要になる。自分自身が心を開くことによって、相手から影響を受けるからだ。傷つくこともあるだろう。それでも相手に影響を与えようと思ったら、自分のその人から影響を受けなければならない。それが本当に相手を理解することなのである。(p.349 L10-13)

 

本心から理解したいと思って相手の言葉を自分の言葉に置き換え、相手の気持ちも言葉にできれば、その人の心に心理的な空気を送り込むことができる。相手が自分の考えや感情を整理する手助けもできる。あなたが話を真剣に聞こうとしている誠意が伝われば、相手の心の中で思っていることと、実際に口から出てくる言葉の間の壁が消えていく。こうして、魂との交流が始まる。考え、感じていることとコミュニケーションしていることが一致するのだ。相手はあなたを信頼し、胸の奥底の傷つきやすい感情や考えをあなたに見せても大丈夫だと思うようになる。(p.361 L12-17)

 

人は誰でも、自分のことをわかってもらいたいと思っている。だから、相手を理解することにどんなに時間を投資したとしても、必ず大きな成果となって戻ってくる。なぜなら問題や課題が正しく理解されたと感じたとき、人が深く理解されていると感じたときに増える信頼口座の残高があれば、解決に向かって進めるようになるからだ。(p.368 L5-8)

 

周りの人たちへの理解が深まるにつれ、その人たちの人間的価値が見え、敬虔な気持ちを抱くようになる。他者を理解し、その人の魂に触れることは、神聖な場所に足を踏み入れることと同じなのである。(p.375 L14-p.376 l1)

 

まず理解に徹する。問題が起こる前に、評価したり処方したりする前に、自分の考えを主張する前に、まず理解するように努力する。それは、人と人とが力を合わせる相互依存に必要不可欠な習慣である。お互いに本当に深く理解し合えたとき、創造的な解決策、第3の案に通じる扉が開かれる。私たちの相違点が、コミュニケーションや進歩を妨げることはなくなる。それどころか、違いが踏み台になって、シナジーを創り出すことができるのである。(p.378 L5-9)

 

【第6の習慣「シナジーを創り出す」】

シナジーは、原則中心のリーダーシップの真髄である。原則中心の子育ての真髄である。人間の内面にある最高の力を引き出し、一つにまとめ、解き放つ。ここまで学んできたすべての習慣は、シナジーの奇跡を創り出すための準備だったのだ。シナジーとは、簡単に言えば、全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなるということである。(p.383 L1-4)

 

創造的な活動のほとんどは、予測のつかない出来事がつきものである。先が見えず、当たるのか外れるのかもわからず、試行錯誤の連続である。だから、こうした曖昧な状況に耐えることができる安定性、原則と内なる価値観による誠実さがなければ、創造的な活動に参加しても不安を感じるだけで、楽しくもないだろう。こういう人たちは、枠組み、確実性、予測を過度に求めるのだ。(p.386 L6-9)

 

シナジーとは、グループの全員が古い脚本を捨て、新しい脚本を書き始めることだと言ってもいい。(p.387 L5)

 

シナジーに至るには、そのプロセスの早い段階で必ずと言っていいほど大きな勇気を必要とする瞬間があった。自分自身にとことん正直になり、自分の本当の姿を見せ、自分の内面、あるいは組織や家族の状況に正面から向き合い、その結果、どうしても言わなければならないことに気づくからである。それを口にするのは、大きな勇気と本当の愛情がなければできることではない。だから、相手も心を開いて正直になり、自分自身をさらけ出す。その瞬間からシナジーのコミュニケーションが始まる。こうしてコミュニケーションはどんどんクリエイティブになり、やがて、最初は思ってもみなかった洞察が生まれ、斬新な計画となって身を結ぶのである。(p.389 L14-p.390 L4)

 

人間関係からシナジーを創り出すには、まず自分の中でシナジーを作り出さなければならないということだ。そして自分の内面でシナジーを起こすには、第1、第2、第3の習慣が身についていなければならない。これらえの習慣の原則を理解し実践できている人なら、心を開き、自分の脆い部分をさらけ出すリスクを背負っても、内面がぐらつくことはないし、Win-Winを考える豊かさマインドを育て、第5の習慣の本質を体現できるのである。(p.403 L6-10)

 

本当の意味で効果的な人生を生きられる人は、自分のものの見方には限界があることを認められる謙虚さを持ち、心と知性の交流によって得られる豊かな資源を大切にする。そういう人が個々人の違いを尊重できるのは、自分とは違うものを持つ他者と接することで、自分の知識が深まり、現実をもっと正確に理解できるようになるとわかっているからなのである。自分の経験したことしか手元になければ、データ不足であることは明らかである。(p.408 L5-9)

 

あなたが自分の内面でシナジーを創り出すとき、その努力は影響の輪の中で完全になされる。自分自身の分析的な側面と創造的な側面の両方を意識して尊重し、その二つの側面の違いを生かせば、あなたの内面で、創造的なエネルギーが解き放たれるのだ。(p.418 L1-3)

 

【第7の習慣「刃を研ぐ」】

第7の習慣は個人のPC(成果を生み出す能力)である。あなたの最大の資産、つまりあなた自身の価値を維持し高めていくための習慣である。あなたという人間を作っている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぎ、最新再生させるための習慣である。(p.425 L1-5)

 

「刃を研ぐ」ことは、自分の人生に対してできる最大の投資である。自分自身に投資することだ。人生に立ち向かうとき、あるいは何かに貢献しようとするときに使える道具は自分自身しかない。(p.426 L11-12)

 

第4、第5、そして第6の習慣において成果を出すには、基本的に知性の問題ではなく感情の問題である。(p.441 L8-9)

 

心の平和は、自分の生き方が正しい原則と価値観に一致していて初めて得られるものであり、それ以外はないのである。(p.442 L5-6)

 

個人だけでなく組織においても効果的に力を発揮するためには、四つの側面すべてをバランスよく伸ばし、最新再生する努力が必要である。どれか一つでも刃が鈍っていたら、それが組織の効果性と成長を妨げる抑止力として働く。組織でも個人でも、四つの側面のすべてをミッション・ステートメントに盛り込めば、バランスのとれた最新再生の枠組みになるだろう。(p.449 L8-11)

 

毎日の私的成功は、「7つの習慣」を身につけ実践する鍵である。毎日少なくとも、一時間、肉体、精神、知性の刃を研ぎ、日々私的成功を重ねていくことは、あなたの影響の輪の中でできる努力である。この毎日の一時間は、「7つの習慣」を生活に根づかせ、原則中心の生き方をするために必要な第Ⅱ領域の活動に投資する時間なのである。(p.451 L12-15)

 

【再び、インサイドアウト】

人の内面に潜んでいるもっとも傷つきやすい部分を見ずに、表面に現れる他愛のない行為だけに反応するのは、人の心という聖域を踏みにじることなのである。(p.465 L3-4)

 

あなたの家族に何世代にもわたって受け継がれてきた悪い流れを、あなたの代で止めることができるのだ。あなたは流れを変える人となり、過去と未来をつなぐ人となる。あなた自身が変わり、流れを変えれば、その後に続く何世代もの人々の人生に大きな影響を与えられるのである。(p.469 L9-11)

 

自分自身と一つになること、愛する人たちや友人、同僚と一つになることが「7つの習慣」の最高で最良、もっとも実りある果実である。(p.471 L8-9)

 

【私がよく受ける質問】

今欲しい結果を手にし、将来はさらに良い結果を得ることができます。私はそれを「効果性」と定義しています。(p.475 L12-13)

 

第1の習慣から第3の習慣までは「約束をし、それを守る」という一言で言い表せるでしょう。第4の習慣から第6の習慣までは「問題に他者と一緒に取り組み、協力して解決策を見つける」と言い換えることができます。(p.478 L13-15)

 

 

 

 

 

 

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